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Research of Art Education
By Yuhka MURAO

News .

「ふれるをえがく」ワークショップ 開催のお知らせ

 触覚を使った絵画活動のワークショップを行います。

 絵画は視覚で味わうほかない表現方法ですが、この視覚を助けるものとしてよく利用されるのが触覚です。手触りは、形を理解するだけではなく、質感を味わい、温度大きさ、重さなども通して、モノが持つ情報を知ることができます。
 触覚に着目し手のひらのさまざまな感覚を味わってみましょう。そして、手で何を感じ取ったのか、言葉、色、形など目に見えるものに置き換えて表現してみましょう。
ふれるの定義は、手で触るほか、目で味わう、音や温度を知ることも含み、「ふれる」としました。
 
〇今回、ふれて味わう立体作品は、ある絵をモチーフに表現された作品です。
〇工芸作家による鋳金作品をはじめとした立体です。
〇プログラム内容(予定)
 ① いろいろな素材にふれる
 ② 質感を写し取る(フロッタージュ)
 ③ 立体作品に触れる、そっと抱える、いろいろな方向から見る
 ④ 作品からイメージする言葉オノマトペを考える
 ⑤ 作品からイメージする色を考える(絵の具の色あそび)
 ⑥ 色を使って、立体を表す絵を描く

日にち: 2025年10月29日、30日、31日
時間: 13時~18時(最終日 ~16時)
ワークショップ所要時間:およそ1時間
​場所: 東京藝術大学 大学会館展示室(音楽学部、食堂geidai living の上です)
参加入場料: 無料
対象:中学生以上
事前申込制(当日可) 当ページのお問い合わせフォームからお申込みください。

 なお、今回の試みは研究の一環であり、出来上がった作品画像やアンケートは、匿名で利用させていただきます。ご了承ください。

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News
研究内容

About Research .

研究内容

絵画

触ることができない(見た目で表面の質感は想像できる)。

立体のように側面や裏側がなく、映像のように動きや時間の流れもない。

説明不足で不親切な表現と言える。

しかし、切り取られたひと場面のみから想像力で味わうことが、絵画のよさでもある。

五感

人の感覚は8割以上が視覚で、ほとんど目で認識している。次いで2番目が聴覚、視覚の代替に利用されがちなイメージの触覚より、実は嗅覚が3番目。5番目が味覚である。

​ほぼ視覚でしか楽しむことができない絵画だが、鑑賞の補助に五感を取り入れることは、”よくわからない” 感じを保持したまま ”感度を向上させる” 期待を寄せている。

色 形 描写

絵画は目を使って楽しむ。色や色の組み合わせ、形の妙、画材の質感や描写といった表現は、目が感覚的・感情的に感じ取る抽象的な喜びとも言えよう。

展示補助

美術館で絵画鑑賞を補助するものは、キャプションや音声ガイドといった説明的情報や、色のバックパネルや世界観を再現した大がかりな造作の体感的な演出などがある。ここに、鑑賞の感度を向上させ絵画世界への没入感や想像力を増幅させる目的で、知識や情報を培う解説でもなく、エンタメでもない、作品を尊重しながらも感覚的に楽しめる鑑賞補助を考えていきたい。

​感覚を開く鑑賞

・対話型鑑賞 

言葉は、説明的になって感覚に蓋を閉じる可能性も持ちながら、しかし自分や他者の感覚をわかる形・伝わる形にしてくれるのも、言葉だ。感じたことを言葉にして開示し合うことで、鑑賞の感覚も開かれる快感がある。

・実物に触れる鑑賞

​作品の素材感や描写、作者の手仕事を感じることは、印刷やモニターでは味わえない鑑賞体験である。

絵画×音楽

絵画×音楽

音楽の要素とは何だろうか。歌詞やリズムなど、言葉・図・振動などに置き換えて説明できるものもある。
メロディはどうだろう?伴奏の和音はどうだろうか?
それらは楽譜で視覚化できるが、楽譜を見ただけで音に心動かされる人はなかなか少ないと思う。
では、楽器の音色はどうか?これはもう、楽譜を見てもどんな音色なのかは想像できないだろう。

​このように、メロディー、和音、楽器の音色のような「耳が感覚的・感情的に楽しむ表現」は、言うなれば ”耳の喜び” 。これらを楽しむ感度を上げるために、絵画を音楽鑑賞に取り入れ、色(音色)や形(リズム)などの視覚的効果で感情に働きかけていく効果を期待している。それは、音楽の効果が感受性を敏感にしてくれる効果が絵画鑑賞に役立つかもしれない、絵画と音楽の相互補完の可能性を感じさせる。

音楽を絵で表す活動  2023年9月 中学3年生対象



「音楽⇆絵画 展」 2024年11月16日~21日 東京芸術大学

絵画×嗅覚

​絵画×嗅覚

普段、”匂い”にどれくらい注目して生活しているだろうか。
特別いい匂いか異常にクサいわけでない限り、ささやかな香りやその違いについて、そんなに意識していないと思う。
嗅神経は、12種類の脳神経の中で第1番目。五感の中で唯一、感情や本能を司る大脳辺縁系に直接伝達される。そんな重要なポストにいながら、嗅覚はあまり解明されていない。現に、匂いを的確に創造して人に正しく伝えるのは難しく、もっと言えば好き嫌い・快不快も気分や体調によって変化するような、なんともあいまいな感覚である。

絵画の鑑賞に役立てる五感として、この "なんとも言葉にできない気持ち” に着目した。
これまで取り組んできた、音楽と絵画の似ているようで相反する抽象性、言葉の情報的すぎるところと抽象性も表現できる操作性のよさ。そして今後解決していきたい触覚――絵画に取り入れる場合に輪郭説明にとどまらない触感の抽象性を追い求めること――。
嗅覚はその中で1番あいまいがゆえに、絵画鑑賞に取り入れて効果を計りたい。



​「絵画と香りのワークショップ」  
  2025年4月29日、5月1日~2日、5月15日 松山庭園美術館、東京藝術大学、ちんじゅの森親子サロンほぐほぐ

絵画×奥行(触感)

​絵画×奥行(触感)

平面絵画に視覚以外の五感を取り入れるとしたら、おそらく触感が1番イメージしやすいことだろう。点字や触図のように、視覚障害者の方にとって触覚が世界をつなぐ何にも勝る喜びという方もいる。しかしその実、点字の利用率は10%程度というデータもあることから、触覚で自由自在にモノを認識することの難しさが推察される。
触覚を、手触りで認知する輪郭的な形の情報だけでなく、手触りから受ける感情や形あるものないもの、手触り以外に肌を通して感知するもの、さまざまな触覚を試行していく。

「椿のトンネル」



「やまなみ・やまのは」


​「ふれるをえがく ワークショップ」

  2025年10月29日~31日 東京芸術大学

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Art Edu Project MUK@

 

Yuhka MURAO 村尾優華

 

東京芸術大学大学院 美術教育研究室の博士課程に所属する。

日本画材で絵画を制作・発表すること、学校教育・生涯学習に

従事すること、そして、美術教育普及として鑑賞の研究をする

​3本柱で活動している。

制作する作品のテーマは、「多焦点的」。

山風景と山周辺のモチーフを用い、自分の山体験を絵の中で追

体験できるように、”目があちこち歩き回る”、焦点を定めない

​描き方と、またそれを助長させる模様的・平面表現を追求して

いる。

さらに、絵画の世界観を体感的に演出するような展示方法、そ

れを見据えた表現を展開している。

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ArtEduProject-MUK@ by Yuhka MURAO  更新:25,3,1
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