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「椿のトンネル」


2024年8月5日~10日、第五回個展「辿」の中で発表した作品。この画廊の、ある壁のために、そのサイズに合わせてパネルから自作した。











部屋のコーナーの約2.5Mと約2.3Mの壁。一面を長い絵で覆うのではなく、小刻みに切り分けた6枚のパネル。これも、パノラマ風景はぺったりと1枚の写真のようではなく、私の目があちこち見て歩いた場面場面の集積でできた風景であることから、画面が凸凹とばらついて見えるように地続きにはしなかった。

平面絵画はまっすぐ平らな形状である。それに対しこれは、屏風のように角度をつけて平面絵画を飾る。絵が壁からこちらに近づいてくる。圧のようなもの。











絵の展示は通常右か左から一方向に歩を進めて見るが、この作品では絵の両端から中心に向かって奥まっていく。そのため鑑賞者は、左右に歩きながら見進めるのではなく、そのコーナーの中心に立ち止まり絵に取り囲まれることになる。


絵の内容は、ただの白黒のマーブル模様のように平面的に見える。描写では、奥行を始め立体感の描写や主脇の差も作らない。アンコントロールな方法でまんべんなくつけた模様を樹皮に見立て、背景を抜くように樹形を作って雑木林にしていく。地 と 図、一見ではどこが木の部分かわかりづらく、紛らわしい。取り囲まれた絵の中心に立って、目のピントを調整していくと、ある時ふっと木の形が浮かび上がってくる。











そして一連の絵の下には、ランダムに椿の花の小作品を配す。実はこの雑木林は、椿を多く含むことが、春に椿の首が落ちていることで判る。アクリル板で絵部を浮かせた椿を、ポトリと落ちた感じでバラバラと飾る。



この作品は、この後11月の企画展示で音楽をつけてもらった。詳細はこちら

「椿のトンネル」全体図
「椿のトンネル」左半分
「椿のトンネル」右半分
「椿のトンネル」中「椿の花」
ArtEduProject-MUK@ by Yuhka MURAO  更新:25,3,1
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